国公立大学受験、看護医療受験

文部科学省 高校の理系転換を加速、私立大学理系に1,000億円

文部科学省は、これまでの文系偏重から脱却し、高校や大学の理系転換を加速させます。また私立大学の理系へ基金1,000億円を積み増すとのこと。特に大都市圏で、文系の多い私立大学の学部を、理工農系学部に転換させる方向です。

理由は、少子化や産業構造の転換などによるもの。10数年後には、文系の代表的な仕事である管理職や事務職が320万人余剰となり、数理・デジタル分野の専門職が330万人不足する推計がでています。

高校理数系の設備導入に 数千億円規模

また2026年度には、高校で理数系を増やすための設備導入などの支援に、数千億円規模の別の基金を新設することも検討しているとのことです。

感想:AIによる社会システムの変化

現在、国家規模でAI(人工知能)をトレーニングしたりAIを動かすためのデータセンターの建設が進んでいます。アメリカのStargate計画では、5,000億ドル(日本円で75兆円)を使って4年間で巨大なデータセンターを建設する予定です。日本でもAI用のデータセンターの建設ラッシュが始まっています。

ChatGPTから始まったAIブームですが、もはやブームをはるかに乗り越えて、AIによって社会システムが大きく変わろうとしています。

もし進路先に迷っている学生さんがいましたら、理工系や看護医療系などの理系に進むことをおすすめします。文系学部は自分のやりたいことがはっきり見つかっている方におすすめです。

文部科学省 高校の理系転換を加速

文部科学省が高校の理系転換を加速させる。新設する数千億円規模の基金を活用し、全国から選ばれた重点校の理系カリキュラム拡充などを支援する。2040年までに理系の生徒の割合を現在の3割から4割に引き上げたい考えだ。理系学部を設置する大学への支援も強化し、文系に偏重する「文系大国」からの脱却をはかる。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD058G90V01C25A1000000/(2025/11/06 日本経済新聞)

文部科学省 私立大の理系拡充へ、基金1000億円増

労働人口の減少や産業構造の転換などによって2040年に管理業務・事務職などホワイトカラーが320万人余剰となる一方、数理・デジタル分野の専門人材が330万人不足するなどとした推計が示され、高校・大学が輩出する人材とのミスマッチを解消するため、理系人材育成を強化する方向性を確認した。

https://mainichi.jp/articles/20251112/k00/00m/040/292000c(2025/11/12 毎日新聞)

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