国公立大学受験、看護医療受験

小論文を上達させるコツ(過去問の解説)

小論文を上達させるコツ
目次

小論文の練習は順序よく

小論文を書きたいけれど、何から書いていいのか分からない。また、どのように練習したらよいのかが分からない方も多いです。

他には、小論文の練習をしていると、途中で書くことが思いつかなくて悩んでしまうことがよく起きます。きっと文章を書くための何かが不足しているのでしょう。

上達には段階がある

小論文の練習には、いくつかの段階があります。飛び石を渡るように、順序よく進んでいくと身につきやすいです。

小論文の基礎(練習の順番)

  1. 最初は、作文や感想文の練習から始めて、誰が読んでも分かるように書くことから始めます。
  2. また基礎的な漢字はしっかり書けるようにします。原稿用紙の使い方やルールを覚えます。これだけでも結構な練習が必要です。
  3. 一通りの文章を書けるようになってきてから、次に『小論文の構成』を学びます。応用編になります。

小論文の教育的効果

行動と経験の意義

小論文を書くときには、出題されたテーマに添うように自らの行動と経験についての意義を振り返ってみましょう。行動と経験は、文章が書けなくて悩んだときの助けになります。また、自らの行動と経験についての意義をしっかり考えることは、教育的にも良いとされています。

社会との結びつき

その次は、自分と社会との結びつきについて考えてみてください。学生の場合は、学校や周辺地域が主な社会生活の範囲になると思います。社会人の場合は勤めている会社もあるのでもっと広くなります。

引き出しを増やす

小論文を練習するときには、調べ物をしながら少しづつ知識を蓄えていきます。そして、自らの経験や行動について振り返り、自らの社会との繋がりを確認してください。こうしていると、練習すればするほど小論文は上達していきます。

これまでの自分自身を振り返り、その中から学びや教訓となるような行動や経験を探してみて、これを文章にしていく練習をします。

必ずテーマに沿って書く

小論文には、必ずテーマが課されます。例えば、『あなたが主体性を発揮した活動について書きなさい。』など。

出題者の意図をくみとる

上記の例だと、『主体性』という言葉の意味を知らなければ何も書けませんし、そもそも主体性がなかったらどう書くのか?という問題も出てきます。自分の行動や経験を、何でも好き勝手に書いてよいわけではないです。テーマの出題者の意図を汲み取ることが必要になります。

頻出テーマ、重要キーワードをおさえる

そのため、小論文試験に出題されやすいテーマやキーワードを把握していることが必要です。また日頃から社会問題に関心を持っていることも大切です。

小論文対策は、出題されやすいテーマについてしっかり考えて、論点整理をしておきます。それから小論文の構成に従って書き上げる練習をしていきます。そうすれば合格点が取れます。

添削前に、内容をしっかり確認する

小論文の練習のさいは、なかなか書くことが思いつかなくても、できる限りの努力をしてから添削してもらいましょう。添削してもらう前に、書き直せる箇所はないか、表現は適切か、理解してもらえる内容かなどを確認してください。

文章は、自分の心の鏡

自分の書いた文章と、その時の心の状態は、どこかで結びついています。

小論文の構成を学ぶ(応用)

「序論」「本論」「結論」の3段構成

小論文には構成があります。序論・本論・結論です。3段構成とも呼ばれます。小論文の試験で合格点を取るためには、3段構成を学ぶことが必須です。

自分の意見と、その根拠を示す

小論文の構成には、自分の意見とその根拠を示すことが基本です。意見は一つに絞り、根拠には事実と経験を加えます。

小論文の構成を学ぶことは、就職で課される小論文対策にもなります。今のうちに小論文の書き方を身につけてください。

小論文の練習から学べること

小論文の練習は、書き直した分だけ成長します。特に、小論文の構成段階に入ると、様々な角度からツッコミが入ります。それでもめげずに頑張って書いてください。

言葉の選び方

ことわざに、『物も言いようで角が立つ』があります。同じことを話したとしても、相手を誤解させてしまったり怒らせてしまうことがあります。小論文の練習をすることにより、言葉を慎重に使うようになります。実社会に出てからも役立ちます。

論理的な文章、言葉による人との関係

小論文の練習をしていると、論理的な文章が書けるようになるだけでなく、言葉による人と人との関係をしっかり考える機会にもなります。社会に出ると、自分が話す言葉、選ぶ単語は、思っている以上に大きな影響を持ちます。自分が語る言葉の選び方一つで、自分がどのような素養を持った人物かを判断されてしまうことがあります。

小論文の練習から学べることは多い

小論文を、入試科目の一つとしてだけ捉えるのはもったいないです。小論文の練習を自分への成長へと結びつけることで、社会に出てからの方が大きく役立ちます。当塾では、入試科目に小論文がなくても、国語の勉強の一つとして小論文の書き方を学ぶことができます。希望する方は、お気軽に先生に声をかけてください。


志望校への合格目指して、自分への成長も兼ねて勉強を頑張りましょう!!

小論文の採点は誰がする?

小論文の採点は、複数人で基準点をチェックする必要があるので、労力と時間がかかります。学校によって受験者数が多い場合は、小論文の採点を外部委託しています。大学で実施される推薦入試の小論文試験は、すべて大学関係者で採点をしているでしょう。

小論文の配点が高くなりつつある

入学前に、受験生に対して適性や資質があるかどうかを見極めようとするのは自然の流れです。そのため小論文が大切になってきます。

小論文の過去問について

看護専門学校の小論文

那覇看護専門学校

那覇看護専門学校は、まれにですが学生向けに数年分の小論文の過去問を配布しています。一般配布はしていませんので入手は困難です。当塾では10年分の那覇看護専門学校の小論文の過去問があります。

小論文試験は、制限時間60分で1,000文字以内です。

沖縄看護専門学校

沖縄看護専門学校は、学校の事務室で購入できる過去問題集に小論文の過去問がついています。1年度分は1,000円です。過去4年分まで購入できます。近年は、小論文の出題形式が変わりつつあります。推薦入試を受験される方は、最新の過去問を購入した方がよいです。

浦添看護専門学校

浦添看護専門学校は、小論文の過去問を公開していません。小論文の出題テーマや形式は、那覇看護専門学校と近いです。看護系の小論文に頻出のテーマが出題されやすいです。直近では、高齢化社会について出題されました。

大学の小論文

沖縄県立看護大学

沖縄県立看護大学は、小論文の過去問を公開しています。大学の出題意図も載っています。数年前までの小論文試験は、出題文が英語で書かれていて独自問題がメインでした。しかし、最近はオーソドックスな小論文試験になっています。

名桜大学看護学科

名桜大学の小論文の過去問は、オープンキャンパスに参加すると資料としてもらえます。近年は、総合問題の1項目として小論文問題が入っています。問題文が英語で書かれてあるので、基礎的な英文読解力が必要です。

看護師採用試験の小論文

看護師採用試験で出題される小論文のテーマは、時事問題が多いです。ここ数年、ニュースや新聞などで話題になった医療系のテーマがあればチェックしておきましょう。県立病院はサイトで過去問を公開しています。数年分の過去問を見ると、各病院の出題テーマの傾向が掴めます。


目次